第4話
助かった⋯、そう思ったのつかの間、頭皮に激しい痛みがおこり、私の顔は上へと向かされた。
膝を立てしゃがみこむ男が、私の後ろ髪を掴み下へ引いて顔を上へと向け、「早く言わねぇと殺すぞ」と、冷たく見下ろしてくる。
本当に、何が何だか分からない私は、涙を流すだけしか出来なくて。
目の前にいる⋯、仁と呼ばれた男は何も喋らない私の掴む髪の力を強くする。その痛みで顔を歪める私は、「す、すみません⋯でした⋯」と、謝罪しか言えなくて。
けど、謝罪ではダメだったらしく。不機嫌な男は「あ?」と、低すぎる声を出し。
「廻されてぇ?」
恐ろしいことを簡単に言う男に、私は顔を横にふる。
どうしてこうなったの?
なんでっ。
「えー、仁、それなら、俺先にやりたい。廻すのは後からでいいじゃん。そういう子と1回やってみたかったんだよねぇ」
先程「首を絞めてたら喋れない」と言った茶髪の男が、とんでもないことを言う。
私を廻すことを前提に、話を進められて。
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