第62話
「今から取りに来てくれない?返すから」
「今から?」
「なんか予定あんの?」
予定はないけど嫌な予感しかしない。
「私は別に休み明けでいいよ?」
「……一ノ瀬はわかってないなあ」
「え?」
「ただの口実。こないだの誤解説きたいし謝りたいし……会いたいんだ。一ノ瀬に」
一瞬きゅんとしてしまった。
田中くんの言葉に深い意味なんかないのに。
わかってるのに、断れなかった。
電話切る事も断ることもできたのに。
「わかった……」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます