第87話
数時間後治療室をでた女性がベッドで運ばれながら病室へと移った
やはり、リンだ。
少し雰囲気は変わったようだが、彼女に違いがはなかった。
翌日になると、裕二が来た。彼は受付に「鷹村凛の家族のものですが。」そう言った。
「どう言うこと?」俺は裕二に駆け寄るとそう聞いた。
「洋……久しぶりだな…まず、彼女の容体を聞かせてくれ。」そう言われると、何も言えなかった。
今日が仕事が休みでよかったと思った。
裕二は担当の医者の元へと行った。
少しして俺のとこに戻ってきた。
「彼女の様子も見てきた。過労で倒れたらしい。」そう聞き、「なぁ、彼女は誰だ?」と尋ねると
「お前の予想通りだ。彼女はリンだ。俺も、もう4年間連絡が途絶えていたんだけどな。」裕二はそう言った。
「名前、全く違うじゃないか。」
「6年前、色々あって名前を変えたんだよ。正確には彼女は現在、俺の娘だ。」
「…は…?」想像していなかった答えだった。
娘って…
「彼女は書類上俺の養子になっている。」と言った。
理由を聞いても裕二は言わなくて、鷹村凛のところへと行ってしまった。
俺もあとは続き病室へ入った。
彼女は眠っている。
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