6年後
第84話
「お疲れ」同期の橋本に言われ彼の方を見た。
「お先に。」
「本当に仕事が早いよな…同期の中では確実に一番出世するよ。」
「別に出世なんて狙ってない。」俺がそう言うと「欲がないなー。なんでこの仕事選んだんだよ。」と橋本は笑った。
俺は曖昧に「なんでだろうな……それじゃあ帰るわ。」そう言い部屋を出た。
廊下を歩きながら色々考えていた。
なんでこんな仕事しているのか…
大学病院で今俺は働いている。
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