その後、リカのお店は閉店した。

そして、マンションは引き払われた。

現在は裕二さんの家で、裕二さんの仕事を手伝っている。

裕二さんの職場は殆ど男の人らしくて、私をそこに置くのを嫌がった。

そのため、「時代はテレワーク」とか言って家で経理の仕事をしている。

裕二さんは会社を経営しているらしく、その経理を私は任されているらしい。

でも、相変わらず裕二さんは詳しくは教えてくれない。

仕事の時は眼鏡を掛けるらしく、珍しく真面目な姿を見るとなんだか新鮮だった。

本当は和歌山のおばあちゃんの所に行こうと思った。

でも、おばあちゃんは最近腰を悪くして施設に入ったらしい。

そのため、もう家はない。

それだったらこっちに残ったほうが良さそうだと思い、和歌山に行くのはやめた。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい