第47話
「裕二さん、洋に会ったんだよね?」と聞くと、「いや、盆は用事があったから俺も会えなかったんだよ。」と言っていた。
裕二さんは、洋と仲がいい。洋は特別仲のいい友達はいないイメージだけど、裕二さんとはよく出かけていた。
と言っても、裕二さんがいきなり家に現れて洋を連れ去るように遊びに行ってしまうのだけど。
洋はため息をつきながらついて行っていた。でも、本当に嫌なら断っているはずだからそれなりに楽しんでいたのだと思う。
家に着くとリカがいた。
仕事の準備をしているようで、メイクをしていた。
「リン、おかえり。裕二、また来たの?暇ね〜。ほんと」リップを塗りながら横目で私たちの方を見た。
「ただいま、リカ。」「うーす、この間置いて行ったゲーム、リンとしようと思って。」
今回はゲームが目的だったんだ。
「リン、ごめんね。でっかい子どもの世話させちゃって。」リカは困った顔で言った。
「バーカ、リンも楽しんでるからいいんだよ。なー?」同意を求められたから軽く苦笑いをしておいた。
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