第45話

私はその日から誠くんと一緒にいるようになった。




誠くんは、学校に他にも友達はいるようだけど、休み時間のたびに私のとこに来る。





「友達はいいの?」と聞くと、「悪友だから夜溜まり場で会うから大丈夫。」と言っていた。




誠くんは、いわゆるヤンチャをしている人なのだろう。





案の定いつも一緒にいるから付き合っていると噂されるようになった。




だからといって、前みたいに誰かに危害を加えられるわけではないし、否定をする相手も居ないから、放っておいている。




「リン、兄貴が今日リンのとこ行くって言ってた。」裕二さんは相変わらず、頻繁に遊びに来る。





最近はゲーム機を買ったらしくて、リカの家に持ってきた。裕二さんはそのままリカの家にゲームを置きっぱなきにしていて、「いつでも使っていいよ」と言われたけど、一人で使う気にはなれないから放置してある。





「何か用事でもあるのかな?」と、呟くと「暇なんだろ。」と誠くんは言っていた。

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