第37話
洋は静かに私を抱きしめた。
「リンは悪くない。リンが誰よりも母親を大切にしていたこと知ってるよ。泣きたい時は泣きな。」
私はママの笑った顔を思い出した。
辛いことが多かったけど、「鈴」って呼んでくれた時もあった。
私は洋に抱きしめられながら泣いた。
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