第7話
私の作ったオムライスを口に入れ
「うまいよ。ありがとう。」そう言ってくれた。
そんなこと言われたの初めてだった。
いくら作ってもママはおいしいなんて言ってくれないし、そもそも食べてくれることもほとんどなかった。
「何泣いてんの」食べていた手を彼は止めた。
「……え?」目元を触ると水滴で手が濡れた。
「目に…ゴミが入ったみたいで……あの、顔洗ってきます。」
そう言い、洗面台に行き鏡を見ると酷い顔をしていた。
嬉しくて涙が出るなんて初めてだった。
その日から私の楽しみは洋さんにご飯を作ることになった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます