第37話
「うん。まあ。滅多に帰ってこないけど....。会わない方がいいから」
そう言った奈央は、少し様子が変だった。
「どうして?」
「兄ちゃん以上だから」
奈央はそう言って、濡れたフローリングをタオルで拭いていく。
兄ちゃん以上?
どれだけ不良なんだ響ってやつは。
「とにかく、本当に関わらないで。あんま部屋から出ないで」
奈央はガラスが付いているであろうタオルも、袋の中に入れた。
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