第13話

中は普通だった。

普通ってよりも、物が少ないって思った。


やっぱり一軒家は収納する場所が沢山あるのか、私が住んでいるマンションとは違い、綺麗だ。

私の家はお母さんと私の荷物で、散乱している。



「こっち」


「あ、うん」



同い年だろうと勝手に判断した私は、いつのまにか敬語が無くなっていた。

靴を脱ぎ、玄関の近くにある2階へと上がる階段に足をかける彼は、ドスドスとそこを登っていく。



ちょ、ちょっと待ちたまえ!


まだ私サンダル脱げてないんだよ!




急いでサンダルを脱ぎ、大きな鞄を抱え、彼のあとを追った。

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