第14話

「ここ、好きに使って」



2階には3つの扉があった。

男の子がそう言って開けたのは、1番奥の部屋。


そこには布団一式と、ガラステーブル。

窓を遮る茶色いカーテン。


それだけしか無かった。


六畳ぐらいの部屋なのに、それだけしかない為、とても広く感じる。



「あ、ありがとう」




無さすぎる部屋。

もしかしてここは誰かが泊まりに来た用に作っているとか?

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