第12話

だから私も深く考えずお母さんに従ったけど、まさか歳の近い男がいるなんて思いもしなかったよ。




なんて考えていたとき、ガチャりと玄関の扉が開いた。


出てきたのはさっきの男の子。

少し気だるそうに立っている。



「どーぞ」


「ど、ども」



私はぺこりと頭を下げて、玄関前の階段へと足を踏み入れた。

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