勝負 リベンジ
第61話
私は怒っていた。怒ったっていっても、晃貴がいつもいつもからかってくるから。そんな晃貴の事は大好きだけど、今回は本気で怒った!
絶対絶対、仕返しする!!
「真希?寝てんの?」
だから私は晃貴の部屋のソファで寝たフリをした。
部屋に戻ってくるシャワー後の晃貴待ちだった。
このソファで寝たフリをしたら、晃貴はどんな行動をするのかちょっと気になったりして。
変な動きをしたらからかってやろうと思った。
「まきちゃーん、寝るならこっちで寝ろよ」
晃貴の手であろうものが体をゆすってくるけど。
だけども私は目を開かない。何故ならわざと寝たフリをしているから。
もしかしたら晃貴は私をベットまで運んでくれるかもしれない。すぐそこだし、あわよくば布団をかけてくれるかも⋯。
「真希」
だけど晃貴は私を起こす。
多分、風邪ひくからソファじゃなくてベットに行けって事なんだろうけど。
残念だね、晃貴。私は起きませんよ〜!
と、その時、晃貴の手の、ようなものが、私の首筋へとやってくる。
その手は少しずつ頬へとやって来て。
私の髪を、耳にかけてきて。音からして、晃貴の近づく気配がした。
耳に晃貴の吐息が、かかったその時、
「イタズラしちゃうよ、真希ちゃん」
耳元でボソッと、甘く呟かれ、私は驚きで目を開いた。
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