第44話
どう見ても大丈夫じゃない晃貴は、「真希⋯うつるぞ⋯」と、声を出すのも辛そうで。
「39度か⋯、高いね」
「帰れよ⋯」
どうしても私に帰って欲しい晃貴は、そんな言葉を口にし。
「1人にさせるわけないでしょ」
こんな高熱で、喋るのも辛そうなのに、1人でご飯も作れるはずがない。ほぼ一人暮らしの晃貴を、看病してくれる人もいない。
それを知ってるのに、はい、分かりましたって帰ると思ってるの?
「⋯⋯真希⋯」
「薬買ってきたから、ご飯食べてから飲んでね」
「真希⋯マジでいい。真希にうつしたくねぇ⋯」
「大丈夫だよ、バカは風邪ひかないっていうし」
晃貴に対してはバカな私は、ベットで横になっている晃貴の熱すぎる額に触れた。
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