第15話
「こら、真希ちゃん」
晃貴は呆れた声を出し、腕枕している腕に力をいれ、自身と一緒に私を起き上がらせる。それでも晃貴を離さない私は、座っている晃貴に抱きつく。
「どうしたんだよ、そんなに眠い?」
ポンポンと、頭を撫でてくれる晃貴が好きで。
「⋯うん」
「俺と離れたくない?」
「⋯⋯違う⋯」
「違ぇの?」
晃貴の笑う気配がする。
私はその笑った顔を見たくて、顔をあげた。
「送る、だから家で寝ろ。な?」
「うん⋯」
「甘えたな真希も可愛いな」
「⋯、おきる⋯」
まだ晃貴に可愛いと言われ慣れていない私は、やっと晃貴を解放した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます