第16話

晃貴の家を出る時、晃貴にキスをされ。

ずっと晃貴が離してくれないから、キスの合間に「門限⋯」と私が言うと、「それ真希が言うのか?」って爽やかな表情で笑われた。





「ただいまぁ」


家に帰れば、仕事が休みのお母さんとお父さんは家にいた。



「おかえり真希。晃貴君は?」



玄関まで出迎えてくれたお母さんは、もう晃貴と顔見知りで。



「もう帰ったよ」


「今日も送ってくれたの?」


「うん」


「聖君といい、優しいわね」



晃貴は必ず私を送ってくれる。

お姉ちゃんの彼氏の聖君も、必ずお姉ちゃんを送っていて。

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