第3話

また連絡するよ!じゃあね!


そう言い、男の子は自分の席へと戻っていく。



本当に、この本の作者が好きらしい。っていうか熱狂的ファン?

確かに面白い。けど、あまり知られていないマイナーな小説。

読んでみたい気もあって。




スマホに登録された「仁科(にしな)君」という連絡先。仁科君の圧倒に負けてしまった私は、どうしてこうなったか、昨日借りたばかりの本を見つめていた。

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