第88話

もう授業を受ける気になれなくて、その後は早退した。





家にはお父さんがいる。





鉢合わせたくないため、公園でぼーっと座っていた。




バイトが始まるまでここで時間を潰そうと思ったからだ。





「あれ…こんなとこで何してんだよ…」




ベンチで座って俯いていると、目の前に東雲くんがいた。




隣には、もう1人男の人がいる。彼が友達といるのは初めて見た。





「授業…サボっちゃった。」




そう言って、ひきつりながら笑う私に




「珍しいな。」と言った。

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