第87話

私は、もう抵抗する気もなくなり、学校でそのまま行為をした。





彼は私を愛したいのではない。





温かな、確かな実感できる温もりがほしいだけだ。





愛撫をすることなく入れられて流石に痛くて、涙が出た。





でも、「痛い」なんて言ったら、日向が傷つくかもしれない。







私は、必死で声を押し殺して涙を止めた。





行為が終わると、日向は「また、夜ね。」そう言って理科室から出ていった。




私は理科室で泣いた。




いつから、間違ったのだろうか。





こんなことをしても、彼の心の隙間が埋まることはないし、自分の心は荒んでいく。

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