第86話

キスを一回すると、どんどん深くなっていき理科室の机に押し倒された。





「これ以上はだめ。学校だよ。」




そう言っても、ブラウスのボタンを外す手は止まらない。





「ダメだって。」




「うるさい!俺のこと一番でしょ?」




そう言って私のことを怒ってきた。何故だかその顔は……




父と重なった。





押しのけようとしてた、びくともしないのは、貧弱そうに見えても、やっぱり男の子だからだろうか。





平均身長より背が低い彼も男だったことを今思い知った。




それとも、自分に力が入っていないだけかもしれない。

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