第68話

いつもなら触れるだけのキスをして眠る日向は今日は違った。





いつもみたいに「キスして」といい、私がキスをする。




彼は私からのキスを受けると、ソファに私を押し倒した。





「日向…?」





「昔みたいに、ひなって呼んで。」





小さい時は、「ひな」と呼んでいた。でも、中学生くらいから、母親との関係が悪化して、母親が「ひな」と呼んでいたことから、その呼び方を嫌った日向は、呼び方を変えるようにいつまできたのだ。





「その呼び方、嫌じゃないの?」




私が聞くと





「やじゃない。」そう言って、私にキスをしてきた。

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