第36話

詳しく聞いてみると、彼の知り合いがもともと働いていて、給料がもらえない月が続いたそうだ。




それを言ったが、「そんなことは知らない。そんな人雇っていない。の一点張りで、結局やめたらしい。」





面接に行く前に分かってよかった。と思いながら





「ありがとう、東雲くん。」



とお礼を言った。





変なとこってわかってよかったけど、新しいバイトが見つからないのは困るな・・・と思っていると




「俺のいるバイト先・・・来る?時給結構いいけど。」




彼の声に反応して、彼の顔を見る。



「なんのバイト?」と聞くと「いとこがやってるバー。」と答えた。




彼のことは何となく信用できた。




ハンカチをもらったり、色々助けてもらっているからと言って、なんだか単純かなとは思ったけど、私は彼に紹介してもらうことにした。




「お願いしてもいい?」と尋ねると




「うん。」と言ってくれた。




東雲君はいとこの店長に連絡をすると、面接いつならいい?と聞いてきた。




今月の平日はレストランのバイトで埋まっているため、土日か、今からしか私は開いてなかった。





申し訳ないと思いながらも伝えると、今からでも面接に行っていいと言ってくれた。

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