第33話
「今日の夕飯なにー?」
と聞く春樹に「ハンバーグ」と答えるとゲームを閉じてキッチンまで駆け寄り「ハンバーグ!やった!」と言う春樹は可愛い。
「もうちょっとかかるから、お風呂入ってきな。」というと、素直にお風呂へ行った。
思春期男子にしては、素直だ。
母がいなくて大変なことをきっと分かっているのだと思う。
可哀想だけど、どうすることもできない。
甘えさせてあげられないことを。お母さんの代わりには到底なれないことを、申し訳ないと思っている。
夕飯は、3人で食べた。父はいつも通り降りてこなくて、父の分は冷蔵庫にしまった。
春樹は食べ盛りで、ガツガツ食べる。
そんな彼を見て、私の分のハンバーグを半分あげた。
茉莉花を見ると、彼女が少し落ち込んでいた。
「何かあった?」と聞くと「三者懇談がある。」と答えた。
きっと、父に言いにくいのだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます