第19話
家で勉強をあまりする時間がない分、学校できちんと聞かなければならない。
私は容量が良い方ではないから。
授業を聞いていたら、後ろのドアがガラッと開いた。
授業中に入ってくる人なんていないことから、みんなの視線がドアに行く。
入ってきたのはうちのクラスの不良生徒。
東雲仁(しののめじん)だ。入ってきたのが誰かわかると、私はすぐに目を黒板に移した。
足音は私の後ろで止まった。
ん?と思い後ろを振り返る。
彼は私の真後ろに立っていた。
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