第14話

ある時彼は言っていた。




「リリちゃんとは一生友達がいい。リリちゃんが離れて行ってしまったら、死んじゃう。」




彼は、関係性を変えるのを異常に怖がる。




キスをし合っている中なのに関係性もクソもないとは思うけど、彼が嫌がる限り私は帰ることができない。




彼に告白して、拒否されて、この関係が終わってしまったら・・・





今度こそ彼は死んでしまう気がする。





私は、いつものように繁華街を通って帰った。



今日はいつも以上に人が多い気がする。




遠くから、喧嘩の声が聞こえた。





自分には関係のないことだが、帰り道のため少し怖い。巻き込まれないように避けながら歩いていた。





私が通るころには喧嘩は終わっていたようで、何人か倒れていた。






倒れている人を仲間らしき人たちが担いで連れ帰っていた。

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