第8話
夜はバイトをしているため帰りが遅い。
土日に作ってあるものをチンして食べてもらっているのだ。
「おねーちゃん、今日も遅いの?」
振り返って聞いてくる茉莉花に
「コテ危ないから、前向いて。今日は九時半くらいかな。茉莉花は受験生なんだから、ちゃんと勉強してね。」
そう伝え、髪を巻き終わったことを確認して、学校に行くのを見送った。
茉莉花が家を出たら洗濯物を干して、食器を洗ったりしていると私が朝食をい食べる時間が残っていない。
家事を一通り終わらせたら、鍵を閉めて家から出た。
電車に乗り二駅先が学校の最寄だ。
いつも通りギリギリに教室に入る。
普通に授業を受けて、一日が終わる。
私には仲のいい友達がいない。
だからと言っていじめられているとか、ハブられているとかそういうわけではない。
体育の時にペアを作るように言われたら、適当に組むし、グループを作るように言われたら、中に入れてもらえる。
ただ、休み時間とかは一人で行動することが多い。
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