第67話

「ああ、考えてなかったな、雨か·····」


「もし転んで怪我でもすれば·····」


「心配してくれてんの?」


「そりゃ·····しない方が·····おかしいですから·····」





本当に、まずい·····。

このままじゃダメだ。



当たり前に、なってしまう··········。






次の日、やっぱり朝から大雨だった。


時々パラつく雨に変わるけど、止む気配は無くて。




「お姉ちゃん?」



もうすぐ8時。

まさか、待ってたりしないよね?



「お姉ちゃん?」



この雨の中?松葉杖で?



「おーい」



傘をさせば、転ぶかもしれないのに?

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