第52話

待ってたってことは·····。

え?何時間?


私がここに来たのは4時ぐらいで·····。

もう9時ぐらいだから··········。




「·····ずっと?ここに立ってて?」


「あんたと話がしたかったから」



そうだとしても、足を怪我してるのに?

松葉杖があるからって、片足だけで何時間も立ったままなんて·····、普通は出来ない。足が悲鳴をあげてしまう。




「足大丈夫なんですか?どこかに座らないと·····」


私はキョロキョロと辺りを見渡し、この前座ったベンチに目を向けた。




「いい」


「いいって·····痛いですよね?本当に座らなくちゃ·····」


「そんなに痛くねぇから、マジで大丈夫」



そういうと、男は松葉杖を使い、私に近づいてきて。

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