第37話
熱が出たとはいえ、私はなんて事を思ったんだろうと。
何で私ばっかり·····って思ってしまったんだろう。
「もう熱さがったの·····?」
泣きそうになっている侑李は、やっぱり可愛い私の弟。たった一人の弟·····。
「うん、治ったよ。来れなくてごめんね」
「ううん、お姉ちゃんが治って良かった!」
いつ、どうなるか分からない侑李は、風邪ごときの私に本気で心配してくれる。
「お姉ちゃん、大好きだよ」
平均よりも小さい体·····。
アザが残る点滴の跡·····。
どうして神様は、侑李を選んだの·········。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます