第21話
朝、学校に行けば、やけにニヤニヤしている桃がいた。
「聞いたよォ、山本に告られたんだって?」
どうして桃が知ってるんだろうと思った。
満面の笑みの桃は、「やるじゃん密葉」と、肘で私をつつく。
「あ·····うん」
「もう!何で教えてくれなかったの?」
「ごめんね」
「OKしたの?」
「ううん」
「えー!嘘っ、もったいない!」
すごく驚いた声を出した桃は、「山本君モテるって、山本君の同中の子言ってたよ?」と、情報を私に伝えてくれる。
「そうなんだ」
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