第6話

「山崎さん、ちょっといいかな」



え?


あたし?




「ごめん、急いでる?」



学校を出てすぐの所で、見覚えのある男子生徒に呼び止められた。確かクラスが一緒だったはず·····、でもまだ名前は覚えていない·····。それぐらい関わりのない男子生徒が話しかけてくるのに驚いて。



「え·····?」


「五分ぐらいでいいんだけど·····」




5分?

何が?


なにかあるの?



「山本が呼んでて·····、今大丈夫?」



山本?

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