第5話
普通に授業を受けて、普通に休み時間は桃と過し。
っていうか周りの生徒も同じように過ごしている。
たまに、どうすればお兄ちゃんみたいに不良になるんだろうと、思う時がある。
特に代わり映えのない学校生活は、私を安心させる。
「じゃあね、密葉。また明日ね」
「うん、ばいばい桃」
部活に行く桃を見送り、私も学校を出た。
部活もバイトもしていない私は、暇な時間がある·····という訳では無い。
私には、この時間になれば行かなきゃ行けない所があるから。
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