第7話

知らない名前を出され、やっぱり困惑する。



「·····少しなら」



恐る恐る口にすれば、男子生徒は笑った。こんがり焼けている男子生徒は、何かのスポーツをしているような雰囲気だった。






男子生徒に連れられ、着いた場所は部室の裏側に位置するところ。また学校へ戻ってきた私は、よく分からないことに戸惑っていて。




その場所には、見たことも無い男子生徒が1人。



「じゃ、俺はこれで。山本頑張れよ!!」



私をここまで連れてきた同じクラスの男子生徒は、すごく笑顔で、この場を走って去った。



え?

どこに行ったの?


え?

頑張れよ?

なに?



「あ、ご、ごめんな?急に呼び出して」



そう言ったのは、エナメルの鞄を持ち、なんだかサッカーをしてそうな背の高い男子生徒。

多分、‘山本’·····。



まだよく分かっていない私は、首を傾げるだけで。

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