miyuki side

第57話

──御幸side





最初に、ん?と思ったのは、多分初日。

いや次の日?

どう考えてもおかしいと思った。


〝上手く行き過ぎてる〟


捕まえた月っていう女の素性を調べれば調べてみるほど、違和感が増えていき。

その事を晴陽に言ってみた。

晴陽はどうでも良さそうに「そうか」って言うだけだった。


学校の外でも中でも。

族の外でも中でも。

何かと幅広い他人との繋がりを持つ、まあ所謂、族の中でも情報を手にいれる役目を持っていて。


月っていう、女がいたその族でも、まあ、そういう体関係のある女の繋がりがいて。


ベットの中で、それらしいことを聞いても、「わかんない、知らない」と言われ。


月が通っている学校の関係がある女にその子のことを聞いても、「すごく大人しい子だよ?名前も初めて聞いたもん」って言っていた。



──やっぱり、おかしいって思った。







ふと浮かんだのは、あのニュース。



まさか、それで?

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