第21話

「だったら何でお前の部屋にあの女がいたんだよ?」


「ツレが怪我をおったその子を中に入れたんだ。緊急事態だった」


「緊急事態ねぇ…」


「だから、本当に──…」


「お前、あの女の素性、知ってるか?」


「…素性?」


「まあ俺もヤったあとだったけどな、知ったのは。何かと──…」




何かと。




「…どういう意味だ、」



眉を寄せ、意味の分からない顔をするそいつに笑う。



話し出す俺に、そいつは顔を顰めていく。



「…ありえない」と言うそいつ。









「まあ、暫くはあの女、預かるよ。違うかったら1週間後、解放してやる」


「何もしないって約束しろ! 」


「それはできないなー、なんせうちには流雨きちがいが1人いるから」


「……あいつか、」



キチガイで誰か分かるそいつ。





目の前にいるのは背が高く、ナナのように、目つきも悪いが。

平和主義として有名の男。




「まあ、庇ってやるよ、できる限り」


「何もするな…、晴陽」


「俺はかけるみたいに優しくないよ」

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