第80話

こいつが…。



「…納得いかない、…そのシミズってやつはユウリがシイナと関係を持っているのは知らないず!それに俺はシミズと会ったこともない!」


「シミズと仲が良かった奴が口を割った、連絡を取っていたと、そいつだけに一護が助けてくれた事を言っていたらしい。まあ、そいつは一護が始末したけど──、…」


「…ふざけるな」


「お前が殺したかったか?」


「なんで俺に言わなかった?! ずっと、ずっと俺が…ッ、殺してやるって…」


「そうだな」


「西田さん!!」


「俺らは組を裏切った奴を始末しただけ、もう組を抜けた人間の後始末は、お前に任せる」


「ふざけるな!!」


「話は終わりだ」


「……っ、」


「優しい父親で終わらすか。それとも売ろうとしている父親だと、お前に嫁に言うか」


「……」


「人は堕ちると、どこまでも堕ちるもんらしいな…」






母親が違う、キョウダイかもしれない。


シイナが。


そして、また


父親に売られるかもしれないと…。





そんなもの。




「………俺が始末します、準備をお願いします」

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