第36話

眠くなった私は、勝手にシャワーを浴び、ドライヤーで髪を乾かし、軽いストレッチをしてから大駕のベットの上に寝転んだ。


大駕の香水の匂いがするシーツは、臭くはない。


寝転んでみる部屋の中は汚くなくて、きちんと掃除をしている大駕は、このアパートで一人暮らしをしている。




ウトウトしてきた私は、もうこれは朝帰りになると思い、お母さんとお兄ちゃんに『泊まる』とだけ連絡しておいた。




もう何回も朝帰りをしているし、お母さんはその事にたいしては怒らない。ただ、いつでも連絡は取れるようにと言うだけで。

どこで誰といるか。それさえ伝えていればお兄ちゃんも何も言わないから。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る