第35話

いつも一緒にいた。

溜まり場にいけば、絶対に誰かはいた。

みんなみんな、卒業、引退すれば、溜まり場に来ることは圧倒的にヘリ。


辰巳さんも仕事で来なく、

もう私が知っている溜まり場じゃないみたいで。



離れていかないでほしい。

そう願いを込めて、私は大駕のお店に通う。

通っていてば、離れることは無いのだから。



さっきの大駕のお店から徒歩4分。二階建てのアパートに住んでいる大駕の部屋。



女っ気のないこの部屋には、女にだらしがない大駕でも、連れ込んでいないらしい。



何回も着ている大駕の部屋には私の服があったりして。シャワーも普通に浴びているから化粧落としもある。

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