第18話
「おい、ケータイ出せ」
稀雄は切れ長の目をこちらに向け、手のひらを差し出している。大人しくケータイを渡すと、何やら操作しだした。
「ん」
そう言ってケータイを私に返してくれた。
「……なにしたんですか?」
「あ?俺の番号登録した」
「え、な…なんで!?」
なんでこの人勝手に自分の番号登録してんの!?
「いちいち口で伝えんのめんどくせー」
「え、でも私もうここには……」
「俺が呼んだらすぐに来い」
と、いかにも俺様な発言をした。
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