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第11話

――――


次の日。


あの人が何者なのかどうしても気になるのでもらった紙に書いてある場所に行こうと決意した。

幸いにも土曜日だったので、家族には友だちと約束があるといい、午後から家を出た。


昨日と同じ駅で降り、紙に書かれているお店を探す。


「あ、あった。」


繁華街を中ほどまで進んだところにそのお店はあった。

おそらく夜になると目を覚ますであろう看板を彩る電飾たちも今はまだ眠っている。




……………どうしよう。




扉の前まで来たのはいいもののその扉には"CLOSE"と書かれた小さな看板がかかっていた。


やっぱり夜に来ないと開いてないのか。

そう思い、諦めて帰ろうとした。



「なにしてんの?」



突然、背後から声をかけられた。

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