第10話

「な、何するんですか!!」


ファーストキスもまだだったのに…!

そう思いながら彼を睨みつけた。



「………神楽稀雄だ。」

「……は?」

「俺の名前。」



そう言うと彼は名刺のような紙を差し出してきた。



「明日ここに来い。」

「……え?なんで?」

「俺のこと知りたいんだろ?」




そう言うと彼はニヒルに笑った。

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