第8話
「お、お前まさか……!!」
スキンヘッドの男が震えながら漆黒の彼に話しかけた。……が、
彼は有無を言わさずスキンヘッドの男を殴り地面に転がした。
「あ、ありがとうございました!」
「……」
「あの……あなたは……?」
「……」
「あなたのお名前教えてください!!」
「……………………………だる」
「………………は?」
え?なんで私面倒くさがられてるの?というかなんなのこの人。
彼はそれだけ言うと私に背を向けて帰ろうとした。そんな態度に私はイラッとして、
「な、名前くらい…教えてくれてもいいじゃないですか…!!」
と、叫んでしまっていた。
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