第7話
「おい」
1つの声が届いた。
声が聞こえた方を振り返って息を呑んだ。
漆黒の黒髪の毛先を遊ばせ、切れ長の瞳がこちらを睨みつけるように見ていた。まるで美術品のような男に思わず見蕩れた。
「なんだよお前!邪魔すんじゃねぇ!」
「道の真ん中陣取って邪魔なのはてめぇらだろ?」
「あ?やんのか!」
金髪ピアスの男が漆黒の彼に歯向かい殴りかかった。
直後の鈍い音に備えて目をつぶった。
シュッ バキッ!
………え?
腕を拘束していた感覚が消えた。
恐る恐る目を開けると、隣にいたはずの金髪ピアスの男は姿を消していた。辺りを見渡すと金髪ピアスの男は仰向けで倒れて意識を失っていた。
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