第4話
最寄り駅から電車に揺られること約10分。
指定された駅に着き、地図を頼りに足を進めた。
歩くこと数分、お姉ちゃんの働いている会社に着いた。
「梨彩〜〜!」
どこに届けるか聞かなかったなと思っていたらお姉ちゃんが会社の前で待ってくれていたのでその心配はなくなった。
「はい、これ。」
「ありがと〜!本当に助かった!!梨彩大好き!!」
お姉ちゃんに頭をわしゃわしゃされながら時間を確認するともうすぐ18時になるところだった。
「お姉ちゃん、時間大丈夫なの?」
「ん? あ!やっば!!じゃあね梨彩!」
そう言ってお姉ちゃんは去っていこうとした。
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