第37話

ずっと彼女だって思ってたのに⋯。



「矢島君⋯、何人そういう子いるの?」



私の言葉に、矢島君は少し振り返り。



「さあ⋯数えてねぇし」



数えてないって⋯。

この数日の間で、4人も違う子の相手をしていた矢島君。だったらそれ以上⋯。


それにさっきの子、なんて言ってた?

「やっと会えたのにぃ」って言ってなかった?

なんなの、順番なの?


あと何人、相手をするつもり?

この学校の生徒だけとは限らない。



「あんた⋯何してるの?」


「は?」


「それほど、そういう事が好きなの?」


「⋯」


「あんた今すごく大事な時期なのよ!? それ分かってるの!?」


「⋯⋯はあ?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る