第22話

「何か書けって言ったの、先生だろ」


「名前しか書いてないけど」


「書いたから提出した、何が悪いんだよ」



はあ?


え、ちょっと、ほんと舐められてない?


空白って言ってんじゃん!




「分かった、もういい。ゴールデンウィークあけたら個人面談あるから、そこで聞くわ。絶対来なさいよ!ぜぇったいだからね!!ごゆっくり!!」



語尾をあげて言い放つ。



私はドスドスと苛立ちを隠せないくらい足音を立てて離れた。



なにあのいい加減な態度!

もう怒った。

完璧怒った。



来なかったら絶対許さないからな!

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