第94話
お母さんの声を無視して、私は家を飛び出した。走って駅の方へと向かう。
ハアハアと走ってきたため、乱れる呼吸をしながら、ちょうど来た電車に乗り込んだ。
その時、持っていたスマホが一瞬だけ音をだして止まった。この音はラインの音で。
恐る恐るそれを開けば、知らない誰かから、繁華街の近くにある住所らしい文が届いていた。そしてその文の最後には、『あと20分』と書かれていた。
晃貴からのライン
どうやらこの前にも行った倉庫ではなく、
この家に来いということらしい。
その住所はマンションのようで···。
『行くからばら撒かないで!』そう返信をしたのに、それからは返事が来ることはなかった。
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