第87話
「護衛してやってんのに、図々しいこと頼めると思ってんのかよ」
護衛してやってる?
私は頼んでないのに?
その言い方はどうかと思う。
「でも、良···くんも、嫌でしょ」
「あ?」
「嫌な顔してるから」
「俺は元々こんな顔なんだよ」
「······」
「分かったら、さっさと歩け」
「······」
「マジで女ってうぜぇ···」
どうして私、良に“うざい”と思って貰わなくちゃならないんだろう。
私、なにも言ってないのに。
決めたのは、全部あなたたちなのに。
確かに護衛は助かってはいるけど、全部全部、決めたのは良たちなのに。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます