第88話
それからも良は変わらなかった。
朝は家の前にいて、電車に乗り、校門まで送る。
ジロジロ見てくる生徒達なんて見えていないかのように、良はそのまま帰っていく。
放課後もそう。
視線を気にせず、校門で待ち、家まで真っ直ぐ帰る。
「どうなってるの?」「脅されてるの?」と、友達に何度も聞かれた。
やめてほしいのに、やめてくれない良。
「やめて」と言えば「図々しい」と言われた。
あれから一言も話してない。
もう、話すことさえ嫌だった。
良という護衛が始まってから三日後、
私の携帯に1本の電話が入った。
────それは私をどん底に突き落とす電話の内容だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます